2009年11月27日金曜日

厚生委員会

厚生委員会研修会

「日常の健康管理と人間ドッグの上手な受け方」
の研修会が平成21年11月27日(金)、(社)武蔵野法人会 大会議室に於いて開催されました。

法人会及び一般者を対象とした厚生委員会主催の健康セミナーは、法人会の大会議室がほぼ満席になり、参加者は日頃の健康管理の重要性を実感、セミナーは成功裏のうち終了!!

高橋厚生委員の司会進行で、初めに山口厚生委員長が挨拶の中で、わたしたちが都会の喧騒と多忙な日々の中で健康に暮らす為には、日常の健康管理が如何に大切であり、人間ドッグの上手な受け方等、本日の健康セミナーの意義を参加者に話されセミナーが始まりました。

健康セミナーの講師は、
医療法人財団 慈生会 野村病院副院長 兼 予防医療センター所長 三浦靖彦先生で、
「日常の健康管理と人間ドッグの上手な受け方」と題し、パワーポイントを使用しての分かりやすい説明と、検診データの解析があり、参加者は健康セミナーに真剣に聞き入っていました。 
健康に生活するために必要なことは、日常の健康管理が最も重要であり、そのためには、年一回程度の健康診断で日常の健康管理の成果をチェックする必要がある。
健康診断の究極の目的は、対象者にできるだけ健康で長生きしてもらうことであり、つまりマクロで見れば対象の平均寿命の延長である。
病気を早期発見で早めに対処、治療できれば、無条件に良いことであるが、いたずらに健康診断を受け、多少の数値の変化にも過度に反応してはかえって病気になる結果を導くことにも成りかねない事も理解する必要があります。 

つぎに、日本人の成人の罹患率と死亡率との相関関係についてのお話がありました。
過去の日本人の死亡原因順位は、第1位から順に明治33年は、肺炎、気管支炎、結核、脳血管疾病、老衰。昭和35年は、脳血管疾病、悪性新生物(ガン)、心疾患、老衰、肺炎、気管支炎の順でした。
それが、平成に入ると第1位は 悪性新生物(ガン)が死亡率のトップであり、心疾患、脳血管疾病、肺炎、不慮の事故死の順となっています。

この事実は取りも直さず、食生活の欧米化と生活習慣病が原因と言われています。
なかでも現在の死亡率のトップは癌であり、癌の種類には、肺癌、胃癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌と部位別に多種多様の癌があります。
なかでも検査でも見つけにくく、癌と異常が分かった時には手遅れだという、膵臓癌は特に飲酒の習慣がある、男性諸氏は特に注意した方が賢明である。 

人間は生まれたからからには、死は避けて通れないと理解しつつ、発見が遅れれば直ぐ死につながる癌という病気には本当に恐怖を感じます。
健康に暮らすために、早期発見、早期治療をすることで治癒できることもあり、簡単な健康診断から、人間ドックでバリューム検査等の精密検査やPET検査の様な大がかりな全身の癌検査も有りますので、必要に応じて、あまり神経質にならずに検査を受けて頂きたいと思います。

先生の講演を聞いたあとに、ふと筆者の頭に浮かんだのは、夏目漱石の、「吾輩は猫である」の中から、「吾輩も虎にならんや秋の風」の句を思い浮かべました。
ある日の午後、吾輩は例のごとく縁側へ出て午睡をして虎になった夢を見ていた情景が詠われていますが、そこには夏目漱石が、人は何をするためにこの世に生れてきたのか?毎日をのんびりと過ごす猫にも虎になりたい夢が有るように、この世に生を受けた一人の人間は、己の野望と夢を抱いて生活をしている時に、不治の病でそれを断念しなければならなくなったとしたら、とても無念な事と思います。
皆様も、自分の健康に留意されて、夢を叶える為に努力して下さいますよう、漱石の言葉を添えて結びとします。

(厚生委員 高橋俊雄)

0 件のコメント:

コメントを投稿